泥を塗りながら。

強い風もおさまり、昨日は土を塗った。

難しく考えなくていいし、綺麗に仕上げようと思わなくていいと伝え、みんなにも作業させる。

やっぱ本能的に泥遊びは楽しいんだろうな。

境界の限界もあり、今回は大きな瓦を乗せていない。

横浜辺りだと、スペース的な事や汚れ等の問題で、家の前で泥を練るのは難しくなってきている。

昔の資料を見ると、もちろん建物の中まで土を塗っていたので、それこそ山盛りの土を家の前で練っている。

小舞かきが終わると、施主家族が泥を職人達と一緒に塗るのが儀式みたいなモンだった。

作業に参加すると、愛着がわくのもあるし、何より子供が土の質感や感触などを肌で感じる事が出来た。

土は叩けば壊れるし、指でほじれば削れる。

この様な経験は、子供の成長過程においてスゴク大事な事と自分は考える。

壁のクロス貼り、屋根のスレート板、外壁のサイディング等ビジュアルだけ綺麗な壊れない物が、今現在主流だ。

小舞やさんもうちの地元じゃ消えつつある。

ここ30~40年でダメになってしまったものを、これから俺なんかが微力ながら少しずつ戻していくのが使命だと思う様になってきた。

ただダメだと言うのではなく、自分ら世代の施主さん達に提案して行けばいい。

その為には色んな意味で力も必要だし、勉強もしなくてはならない。

新建材と天然素材を上手く融合させて行ければいいと思う。

30年後にまた日本の街並みも美しくなっている事を信じて。。。

みんな頑張ろうぜ!

「泥を塗りながら。」への6件のフィードバック

  1. Unknown
    何事もいきなり全てを行おうと想うと何もできなくなる。
    頭の中で考えるだけよりも、出来る事から少しでも行うことが大事。
    最近の俺のモットーです。
    お互い、少しでも行いましょう!
    自分の信じる物を…俺も頑張ります。

  2. Unknown
    30年後、日本の街並み、美しく、信じて、
    そうですね、まさに「念ずれば花開く」では御座いませんが、常に「思いと気」を礎にして邁進すればいずれ素晴らしい庭園文化が日本の隅々にまで浸透することでしょう。
    勇気と希望を有難うございます。

  3. Unknown
    千葉の庭師さん

    そうですね。

    少しずつでも積み重ねれば、きっと大きな物になりますね!

  4. Unknown
    ぺっさん

    30年前に豊田辺りの普通の民家の壁が、壊れて小舞が見えていた、心地いい感じを思い出します。

    最近訪ねると、近代の建売り住宅に変わっていました。

    高度経済成長期から生活が豊かになり、その反面失った物は大きいですね。

    狭い日本ですが、これからお互いの地域で仕掛けて行きましょう!

  5. Unknown
    しんぼうさん

    これはしんぼうさんの得意技ですね!

    パクリましたよ(笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください